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7月中旬刊行予定!詳細がきまりました!ボリュームUPしました
『脱原発社会を創る30人の提言』
池澤夏樹・坂本龍一・池上彰ほか
四六判/336ページ/本体1500円+税
福島原発事故を機に、原発の是非は国民的関心事。
本書は脱原発を明言している各界の著名人に、なぜ脱原発か、
どのような脱原発社会を創っていくか、そのためにはどうしたらよいのか、
……などについて提言していただく。
▼執筆者一覧
池澤夏樹(作家・詩人)、坂本龍一(音楽家)、池上彰(ジャーナリスト)、日比野克彦(アーティスト)、上野千鶴子(社会学者・元東京大学教授)、大石芳野(写真家)、小出裕章(京都大学原子炉実験所)、後藤政志(元原子炉格納容器設計者)、飯田哲也(環境エネルギー政策研究所所長)、田中優(環境活動家・未来バンク事業組合理事長)、篠原孝(農林水産副大臣)、保坂展人(世田谷区長)、吉原毅(城南信用金庫理事長)、宇都宮健児(日本弁護士連合会会長)、秋山豊寛(ジャーナリスト・宇宙飛行士)、藤田和芳(大地を守る会代表)、纐纈あや(映画監督)、上田紀行(文化人類学者)、仙川環(作家)、崎山比佐子(高木学校)、大島堅一(立命館大学教授)、斎藤貴男(フリージャーナリスト)、星寛治(有機農業者・詩人)、明峯哲夫(農業生物学研究室)、中村尚司(JIPPO専務理事)、瀬川至朗(元毎日新聞論説委員)、高橋巌(日本大学准教授)、菅野正寿(有機農業者)、鈴木耕(編集者・ライター)、渥美京子(ルポライター)
[11年6月26日 千代田区内神田]
PARC 2011年度総会記念 シンポジウム
脱原発・脱成長の地域をつくる
―食・農・暮らしを結い直す―
(※以下、主催者HPより)--------------------------
3月11日の東日本大震災と福島第一原発事故によって、福島県やその近隣地域の農業・漁業は甚大な被害を受けました。事故収束の目処も立たない現在、これまで自然と調和を図りながら生きてきた多くの農民・漁民は、不安な日々を送り、地域の中での人と人のつながりまでもが引き裂かれている状態です。
一方、震災以降、「復興」という言葉が盛んに語られていますが、誰のための、どのような視点での復興かという意味では、疑問を抱かざるを得ません。もともと担い手不足、第一次産業の軽視、地域経済の衰退などによって苦境に立たされていた農村・漁村に対して、経済的な価値だけを求める「復興」では先行きが成り立たないことは明らかです。また「いまこそ強い農業を」というスローガンのもと、震災復興に乗じたTPP(環太平洋戦略的経済協定)推進論も飛び出すなど、新自由主義的な政策に被災地を含む日本全体がからめとられてしまう危険性もあります。
原発事故はこれまでのエネルギー政策のみならず、「成長神話」や「物質的豊かさ」からの転換を私たちに迫っています。食べ物や住まいをはじめ暮らしに必要なものを再生していくためには、人と人、人と自然の結びつき、その地で暮らす人たちの意思や参加が欠かせません。同時に、日本国内にとどまらず、アジアの近隣諸国の人びととの信頼関係をつくっていくことも大切です。
このシンポジウムでは、原発事故によって直面したさまざまな課題を、福島県・山形県の農民や、原発被害地域の支援を行なう専門家からお聞きし、誰もが安心して生きていける地域づくりのために、ひとりひとりに何ができるのか、原発被害に遭っている人たちとどのような関係が結べるのかをともに考えます。
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■日 時:2011年6月26日(日)15:30〜17:30(開場15:00)
■会 場:内神田集会室 和室A(東京都千代田区内神田1-1-3)
■パネリスト:
糸長浩司さん(飯舘村後方支援チーム代表/日本大学生物資源科学部教授)
菅野正寿さん(NPOゆうきの里東和ふるさとづくり協議会理事/遊雲の里ファーム/福島県二本松市東和町)
疋田美津子さん(しらたかノラの会/山形県白鷹町)
◎コーディネーター:大江正章(PARC理事/コモンズ代表)
■参加費:800円(PARC会員は500円) ※予約優先
■予約・問合せはこちらへ:
特定非営利活動法人 アジア太平洋資料センター(PARC)
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル3F
TEL.03-5209-3455 FAX.03-5209-3453 E-mail: office@parc-jp.org
http://www.parc-jp.org/ Twitter:http://twitter.com/parc_jp
当日、13:00〜15:00は同じ会場にてPARC総会を開催しています。当日会員になってご参加いただくことも可能です。
■パネリスト プロフィール
▼糸長浩司(いとなが・こうじ)さん
日本大学生物資源科学部教授。エコロジカルな建築・地域空間デザイン研究、パーマカルチャー、世界のエコビレッジ研究&デザイン等を専門とし、住民参画による地域づくり手法に関する研究、住民と行政のパートナーシップによる地域づくりへの支援的研究などを精力的に展開する。NPO法人エコロジー・アーキスケープ代表(港区)、NPO法人パーマカルチャー・センター・ジャパン代表理事(神奈川県藤野町)。福島県飯舘村むらづくりアドバイザー。飯舘村後方支援チーム代表。糸長研究室では、福島県飯舘村と共同で持続可能な村づくりを目指すさまざまな取り組みを18年にもわたり行なってきた。今回の原発事故に際し、「飯舘村後方支援チーム」を組織し、現地の放射線量を測定する研究者らと協力しながら、事故災害に伴う情報収集・広報・村に対する助言などを実施。飯舘村は「屋内退避」を指示された30km圏の外にあり、230平方キロに6,000人あまりが住み農業や畜産業などを基軸としつつ、田園エコライフを追求し分散型の再生可能エネルギーの利用などを進める持続可能な村づくりに取り組んできた。★飯館村後方支援チーム・これまでの飯館村とのかかわりについて:http://www.ecology-archiscape.org/index.html
▼菅野正寿(すげの・せいじ)さん
NPO法人「ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会」理事。福島県の阿武隈山系の西側に位置する二本松市東和地区(旧東和町)にて、「百姓が百姓として人間らしく生きる」ことをめざし30年前から有機農業を営み、「遊雲の里ファーム」を経営。生協、首都圏の消費者、学校給食の取り組み、農業体験と新規就農者の支援、そして有機農業による地域づくりに取り組む。福島県有機農業ネットワーク代表。ふくしま東和有機農業研究会副会長。東和町では長い間、草の根の有機農業運動が続けられ、現在は「NPO法人ゆうきの里東和」として農業を中心とした総合的なまちづくり運動に発展している。震災と福島第一原発事故後、二本松市は原発から20km・30km圏内の浪江町から被災者を受け入れ、東和地区も約1,500人の被災者を受け入れ、住民センター(公民館)、体育館など10か所が避難所となった。すべてのいのちの源である「土」や「水」が原発による放射能で汚染されていく中で、今後の福島県の農業と地域の立て直しに奔走している。
▼疋田美津子(ひきた・みつこ)さん
1982年から、「アジア太平洋資料センター(PARC)」の専従スタッフとして、アジアの国々との民衆交流をとおして南北問題を解決する活動に取り組む。PARC自由学校の運営や英文雑誌『AMPO』の編集を担う。89年にPARCが呼びかけた国際民衆行事「ピープルズ・プラン21世紀」では国際農民会議を担当し、山形県置賜百姓交流会と出会う。91年に同会メンバーと結婚し、白鷹に移住。90年代半ばより野菜の無農薬栽培をはじめ、産直グループに参加する。2005年、女性4人で野菜産直・仕出・菓子づくりを行う「ノラの会」を発足、その後、男性も加わり、餅、漬物、惣菜などを加え、販路を拡大し、現在の「しらたかノラの会」に至る。できる限り農薬や化学肥料を使わずに農産物を栽培し、それを原料に添加物を使わず、地元の伝統的加工品や、オリジナルな菓子などを製造し販売している。08年よりアジアの農民交流を推進する「APLA/あぷら」共同代表。また地域の定住外国人のための日本語学校の運営にも携わる。
★しらたかノラの会:http://shiratakanora.web.fc2.com/